スプレー缶やカセットボンベの中身は可燃性なので、中身が入ったままごみに出してしまうとたいへん危険です。実際に収集車やごみ処理施設の中でこれらが爆発する事故は起きており、長期間にわたり操業が中止されたごみ処理施設もあります。佐賀市ではスプレー缶やカセットボンベをどうやって処分すればいいのでしょうか?リユースとリサイクルに詳しい不用品回収業者が解説します。
スプレー缶やカセットボンベは取り扱い要注意!大事故になることも!
スプレー缶やカセットボンベは取り扱い要注意です。冒頭でも触れたとおり、これまでにもスプレー缶やカセットボンベによるものと考えられる事故は発生していて、記憶に残るほどの大事故もあります。
2018年12月には、北海道で爆発事故がありました。不動産会社の店内で消臭スプレーを処分するために中身を抜く作業をしていたところ、充満したガスに湯沸かし器の火が引火し、大規模な爆発事故となりました。けが人は50人を超え、不動産会社が入居していた雑居ビル内にある飲食店従業員や外を歩いていた人までけがをしました。消臭スプレーの中身を100本以上、閉めきったスペースで抜いたことで発生した事故ですが、消臭スプレーに起因する爆発がプロパンガスボンベの配管を外し、さらなる爆発につながった可能性もあるようです。
2023年1月には、東京の不動産会社でも似たような状況で火災が発生しています。スプレー缶の中身を抜いたあと、使い捨てライターを破壊して処分しようとしたときに、ガスに火花が飛んだものと考えられています。
このように、実際にスプレー缶による事故は発生しています。スプレー缶の中身を抜く際は、取り扱いにくれぐれも注意しましょう。
佐賀市ではスプレー缶やカセットボンベは燃えないごみ
佐賀市は、スプレー缶やカセットボンベを「燃えないごみ」に指定して収集しています。必ず中身を抜いて、黄色の指定ごみ袋に入れてごみステーションに出してください。燃えないごみの収集日は月に2回あります。
佐賀市の燃えないごみでスプレー缶やカセットボンベを処分するときの注意点
・中身を使い切る、抜く
佐賀市の燃えないごみでスプレー缶やカセットボンベを処分する場合は、必ず中身を抜く必要があります。
・穴は開けない
穴を開けることを推奨している自治体もありますが、佐賀市は中身を抜いたスプレー缶やカセットボンベには穴を開けないよう求めています。
スプレー缶やカセットボンベの中身を抜く方法
スプレー缶やカセットボンベの中身を抜く作業は、必ずよく風が通る屋外でおこなってください。1本ならともかく、ある程度の本数の中身を抜くなら必ず外で作業しましょう。
古新聞等を用意して、そこに中身を吹き付けて使い切ります。最近のスプレー缶のなかには作業を楽にするための機構が付いていることもあります。(ボタンを逆さにして取り付けるなど)
カセットボンベの中身はカセットコンロに取り付けて使い切るのが基本ですが、難しい場合はノズル先端を地面に押しつけるようにすると抜くことができます。
不用品回収業者もスプレー缶やカセットボンベの回収が可能
家庭の不要な家財を回収することが可能な不用品回収業者も、スプレー缶やカセットボンベを回収することが可能です。
ただ、スプレー缶やカセットボンベだけ収集を依頼するのであれば、ある程度まとまった量でないとコスパがあまりよくありません。ほかの不用品を同時に処分すると、全体的な処分費用を節約できます。
中身を抜かずにスプレー缶やカセットボンベを処分する方法
中身を抜かずにスプレー缶やカセットボンベを処分できたら楽ですよね。ただ、すでに紹介しているように佐賀市で燃えないごみとしてこれらを処分する場合、中身を抜く作業は必須ですし、不用品回収業者を利用する場合でも原則、中身を抜く必要があります。
ただし、「佐賀えびすサポート」を利用する場合は別です。「佐賀えびすサポート」は、中身が残ったままのスプレー缶やカセットボンベでも回収することが可能です。空き家にしていた実家の整理などの際に、物置から使いかけの古いスプレー缶が出てくる…これはよくあることです。ぜひご相談ください。
まとめ
佐賀市はスプレー缶やカセットボンベを「燃えないごみ」の分別区分に指定して収集しています。風通しのよい屋外で中身を抜き、黄色の指定ごみ袋に入れてステーションに出してください。
まとまった本数のスプレー缶やカセットボンベがある場合は、「佐賀えびすサポート」にご相談ください。中身が残ったままのスプレー缶を回収することも可能です。