家電製品がリサイクルできることは、多くの皆様がご存じのことと思います。実際に古くなったりこわれたりした家電製品を買い替えるときに、家電店を通してリサイクルしたことがある人も多いのではないでしょうか?
この記事では、佐賀市で家電製品を処分する方法を紹介しています。市民の皆様やこれから佐賀市に転入予定の皆様は、ぜひ参考にしてください。
早めに処分されたい方はこちらからご相談くださいませ。
佐賀市で家電製品を処分・家電は大きく2種類に分けられる
家電製品は、大きく2種類に分けられます。「特定家庭用機器」と「それ以外の家電製品」です。
まず、「特定家庭用機器」は、「特定家庭用機器再商品化法」という法律でリサイクルの対象になっている家電製品です。おそらく皆様には「家電リサイクル法」という名前のほうが聞き覚えがあるかもしれませんね。この法律でリサイクルの対象に指定されているのは、いわゆる「家電四品目」です。これについては後ほど詳しく紹介します。
「それ以外の家電製品」というと何か大雑把すぎますが、ここに含まれる製品の多くは「小型家電リサイクル法」という法律でリサイクルするべきとされています。つまり、家電製品のほとんどはリサイクルできるというわけです。ただ、自治体により小型家電リサイクル法の対象家電への対応は異なります。細かく分類して収集している自治体もあれば、品目を限定して収集している自治体もありますが、ほぼすべての自治体が民間企業と協力してリサイクルを進めていることは確かです。
なぜ家電製品をリサイクルするのか
「なぜ、家電製品をリサイクルするのか?」
この問いに対する答えはかんたんです。私たち人類は今、「資源の枯渇」という不安に直面しています。皆様がご存じのとおり、国連はSDGsという持続可能な開発のための17の目標を掲げました。このなかに「つくる責任・つかう責任」という目標があります。製品をつくる業者も、製品を使う消費者も協力して「使い捨て」ではない新たな消費形態を作り上げることが目的です。
家電製品のなかには金属資源を中心に資源が豊富に含まれており、これらはリサイクルできます。先に東京で行われたオリンピックでは、こうした金属資源をリサイクルしてつくったメダルが話題になりました。私たちは持続可能な社会を築くために、資源の宝庫である家電製品をリサイクルしているのです。
佐賀市における家電製品の処分方法
家電製品は大きく2種類に分けられると紹介しました。佐賀市における家電製品の処分方法は、この種類により異なると考えて差し支えありません。
佐賀市で特定家庭用機器の家電製品を処分する方法
特定家庭用機器に該当するのは、先ほど少し触れたとおり、四品目の家電製品のことで「テレビ」「洗濯機(衣類乾燥機)」「冷蔵庫(冷凍庫)」「エアコン」です。法律でリサイクルすることが求められているこれらの家電製品は、法律に基づく方法で処分する必要があります。そのため、これらを佐賀市がごみとして収集することはありません。全国的に見ると住民に代わって運搬を担当している自治体もありますが、ごく一部です。
こんな製品が特定家庭用機器に該当
それでは、もう少し詳しく特定家庭用機器についてご説明しましょう。四品目に含まれていても、リサイクルの対象にならない微妙な製品もあります。
・テレビ
家庭用のテレビであれば、ほとんどがリサイクルの対象です。昔のブラウン管式テレビもこのなかに含まれます。テレビと録画メディア(HDDも含む)がいっしょになった製品もリサイクルの対象です。
壁埋め込みタイプのテレビやディスプレイ、車載用テレビは特定家庭用機器には含まれません。
・エアコン
壁掛けタイプや床置きタイプのエアコンがリサイクルの対象です。現在は電気で駆動するエアコンが主流ですが、石油やガスを使うタイプのエアコンもリサイクルの対象に含まれています。
一方、天井から吊り下げるタイプのエアコンや、天井に組み込んで設置されるエアコンは特定家庭用機器ではありません。機能の似ているスポットエアコンや冷風扇もリサイクルの対象外です。
・冷蔵庫(冷凍庫)
家庭用の冷凍冷蔵庫や冷蔵庫、冷温庫、冷凍庫、ワインセラーなどがリサイクルの対象です。
一方、冷蔵機能がついている米びつなどの製品は特定家庭用機器ではありません。業務用の製品も対象外です。
・洗濯機(衣類乾燥機)
家庭用の洗濯乾燥機、全自動洗濯機、二槽式洗濯機、排水機能のある小型洗濯機、衣類乾燥機がリサイクルの対象です。
乾燥機能があるほかの製品や排水機能のない電動バケツは特定家庭用機器に含まれません。
特定家庭用機器の処分依頼先
特定家庭用機器の処分依頼先はいくつかあります。原則的には購入したお店に処分を依頼しますが、個々の状況により依頼できないこともあるので、いくつかの選択肢が用意されています。
・購入した家電店に処分を依頼
製品を購入した家電店に処分を依頼します。この際、ユーザーは「リサイクル料金」と「収集運搬料金」を負担する必要があります。壁掛け式のエアコンは、取り外しに別途料金が発生するので注意が必要です。
・不用品回収業者に処分を依頼
佐賀市でサービスを提供している不用品回収業者を利用して特定家庭用機器に該当する家電製品を処分することも可能です。引っ越しなどで購入した店に収集を依頼できない人にはベストです。リサイクル料金と収集運搬料金が必要なことは購入店に依頼する場合と変わりません。エアコン取り外し作業の料金については業者により対応が異なるようです。
・指定引取場所に自分で搬入して処分
全国に特定家庭用機器の回収拠点が存在します。家電店はこの回収拠点に持ち込む代行をしているのですが、ユーザー自身がここに処分する特定家庭用機器を搬入して処分することも可能です。指定引取場所に搬入する場合は、リサイクル料金を事前に納入する必要があります。郵便局に行き、家電リサイクル券を手に入れて必要事項を記入後、リサイクル料金を支払ってください。リサイクル料金の金額は製品により決まっており、家電製品協会のホームページ(https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html)や郵便局備え付けの冊子で調べられます。
リサイクル料金の支払いが済んだら、以下の指定引取場所に搬入してください。
・九州産交運輸(株)佐賀センター
所在地:佐賀市鍋島町大字八戸3152 TEL:0952-40-0077
※平日の8時30分~12時と13時~16時30分にオープン(搬入締め切りはそれぞれ30分前)
※土曜日は不定休(搬入する場合は要確認)
指定引取場所を利用する場合、自分で搬入することになるので収集運搬料金はかかりません。
佐賀市で特定家庭用機器以外の家電製品を処分する方法
特定家庭用機器以外の家電製品の処分方法は自治体により異なります。佐賀市ではこれらをどうやって処分すればよいのでしょうか?
佐賀市のごみ収集サービスで処分
特定家庭用機器に該当しない家電製品は、レーザープリンターなどの一部製品を除き、佐賀市のごみ収集サービスでも処分することが可能です。
燃えないごみ
佐賀市の指定ごみ袋に入るサイズの家電製品は「燃えないごみ」として処分することが可能です。「燃えないごみ」の収集日は月に2回あります。定められたごみステーションに出して処分してください。
粗大ごみ
佐賀市の指定ごみ袋に入らない家電製品は「粗大ごみ」です。粗大ごみを処分する場合は市に収集を依頼するか、ごみ処理施設に自分で持ち込みます。
・市に収集を依頼
佐賀市に粗大ごみの収集を依頼する場合、金融機関の窓口に行きます。ほかの自治体とは依頼方法が異なるので注意が必要です。粗大ごみの手数料はひとつ500円で、これを支払うと引き換えに粗大ごみステッカーが渡されます。ステッカーは処分する家電に貼り付けておきましょう。収集の締め切りは毎月25日。この日が金融機関の休業日の場合は、直前の営業日が締め切りです。収集は次の月の第2水曜日。収集日が来たら8時までに指定の場所に家電製品を出しておきましょう。
・ごみ処理施設に自分で持ち込む
以下の2つのごみ処理施設に粗大ごみを自分で持ち込むことも可能です。
・佐賀市清掃工場
所在地:佐賀市高木瀬町大字長瀬2369 TEL:0952-30-2430
営業日時:8時30分~17時(祝日を含む月~金)8時30分~12時(祝日を含む土)
・佐賀市清掃工場南部中継所
所在地:佐賀市川副町大字犬井道5727 TEL:0952-45-7251
営業日時:8時30分~11時30分と13時~16時30分(祝日を含む月~金)
8時30分~11時30分(祝日を含む土)
どちらのごみ処理施設に持ち込む場合でも、手数料は50kgまで400円です。
なお、土曜日と祝日に持ち込む場合は直前の平日までに予約が必要です。以下に電話をして予約してください。
・ごみ搬入予約センター
TEL:0952-20-0609(平日の9~16時に受付)
拠点回収
佐賀市は、不要になった「携帯電話」「スマートフォン」「小型のデジタルカメラ」の3品目に限り、拠点を設置して収集しています。処分する際は、個人情報を消してください。
3品目の回収拠点は以下のとおりです。
・市庁舎1階
・各支所
・市民活動プラザ
・佐賀市清掃工場
・佐賀市清掃工場南部中継所
不用品回収業者
不用品回収業者を利用して家電製品を処分することも可能です。ただ、物量が少ないとコスパが良くないので、断捨離、生前整理、遺品整理など、ある程度物量を集められる機会に利用したほうがいいでしょう。
不用品回収業者を利用すべきときとは?
物量がある程度まとまっているとき以外にも不用品回収業者を利用すべきときはあります。
ひとつは「買い取ってもらえそうな不用品があるとき」です。不用品回収業者はニーズの多い中古品を買い取ってくれるので、不要な家電を売却処分できる可能性があります。
もうひとつは「急いでいる」などの特別な状況のとき。とくに佐賀市は月に1回しか粗大ごみの収集日がないため、予約を忘れると1ヶ月以上も待つはめになります。不用品回収業者を利用すれば、電話をしたその日に不要な家電を回収してもらうことが可能です。
家電量販店
店舗は限られますが、特定家庭用機器以外の家電製品を回収している家電量販店があります。スマートフォンやパソコン等は無料で処分できる場合もありますが、ほかの家電は数百円から数千円の手数料を払って処分する形になります。近くにこういうお店がある人には利用する価値がありますが、そのほかの人には利用しにくい選択肢かもしれません。
まとめ
佐賀市で家電製品を処分する方法をまとめました。特定家庭用機器とそれ以外の家電製品は処分方法が異なります。「佐賀えびすサポート」は、どちらも回収することが可能な不用品回収業者です。不要な家財もこれらと同時に回収できます。処分にお困りの方は、ぜひご連絡ください。